新鮮なお花の選び方と元気がない時の水揚げ方法

長持ちするお花の選び方
気に入って購入したお花はできるだけ長持ちして欲しいものです。そこで、購入の時に気を付けるポイントをご紹介します。
花にも鮮度があります。お花屋さんでは花を仕入れてから店に戻り、作業場で水揚げの処理をした後に店頭に並びます。水揚げが完了して近いうちが一番新鮮な状態と言えます。
店に行った時が必ずしも仕入れの後とは限りません。できるだけ良い状態のものを選ぶようにしましょう。
・バラ
花びら全体にハリがあり、つぼみがしっかりとしていて引き締まっているものを選びます。葉に勢いがあるものは新鮮な状態です。バラは無理にさわると花首が折れやすいため、商品を傷つけてしまうことにならないように新鮮なものを見つけたら店員さんに必要な本数を取ってもらうようにしましょう。好みの開き具合の指定も聞いてもらえます。
・カーネーション
洋風にも和風にも使えて、比較的長持ちしやすいです。新鮮なカーネーションはがくの部分の緑色があざやかで、引き締まったものです。花も横に開きすぎていない状態が良いです。1本にたくさんの花をつけるスプレータイプは花がこれからたくさん咲きそうなしっかりと膨らんだつぼみが多いものが良いです。小さくてかたいつぼみは開かないことが多いです。
・ガーベラ
店頭に並んでいるときに透明のカバーが付けられていることがよくありますが、輸送時の傷やぶつかり合って折れないように保護してあるものなので、飾る時には取り外します。茎がまっすぐでしっかりしたものが良く、花の中心が緑色で綺麗な状態のものが良いです。ガーベラの花の中心部がけば立っておらず、花びらが新鮮なものを選びます。
・菊
菊は葉が先に傷んできやすい特徴があります。濃い緑色でハリのある葉が良いです。花は満開状態のものではなく、ふっくらとしたつぼんでいる状態のものの方が長く持ちます。
元気がなくなってしまった時の対処法
花を購入して間もないのに葉や花がくたっとしたときは、早めの応急処置をします。
花がきちんと水を吸えていない状態です。この「水が下がった」状態から「水揚げ」をして、花を復活させる手助けをします。
簡単な水揚げの方法
バラを2本水揚げする手順をご紹介します。
準備するもの
・新聞紙 1枚
・セロハンテープ 少量
・水揚げをしたいお花の高さに合った花瓶(きれいに洗浄し、7~8分目まで深水をためます。)
水揚げの手順
1、新聞紙を広げて、左上の角に2本のバラの頭がきちんとおさまるように当てて、左下の角から覆い、くるくると花と葉を新聞で巻きます。この時、葉を上向かせるようなイメージで新聞の上に置きます。巻く力加減も大切で、きつすぎず、ゆるすぎず、巻いた完成形は新聞の形が逆三角形になっているはずです。きれいに巻いたらセロハンテープで固定します。せっかく巻いた新聞紙から花の頭が飛び出ないように新聞紙の中におさまるようにします。
元気のなくなった5本をまとめて巻いても良いですし、1本のみでもできます。
2、きれいな水をためた花瓶を用意して、1で巻いたバラの花の茎を全てカットします。この時斜めに切って水を吸収する断面を増やしてあげましょう。カットは手早く行い、間髪入れずに花瓶につけます。
・通常は切ってすぐに深水につけると水があがりますが、手ごわい時にはバケツなどの口の広い容器に茎をつけたままハサミを持った手を水の中に入れて、水の中で茎をカットする「水切り」という方法もあります。通常の1~2㎝ほどのカットよりも大幅に茎を切ることで復活する可能性が増します。
3、花瓶に入れた後は少し時間を置くことが大切です。エアコンの直風を避けた涼しい場所が適しています。
2時間ほど経ったらそっと新聞紙をはずします。成功していたら水揚げの前より花や葉がシャキッとしているはずです。
・あと一押しだと思う時は再度繰り返してさらに茎をカットしても良いです。
・2度ほど繰り返しても何の変化もなく、バラの花が平べったくなっている時は残念ですが、戻れなくなるほど傷んでしまった状態なので復活しません。
いかがでしたでしょうか。手順を守れば初心者の方でも水揚げは難しくありません。長く花を楽しむために大切なことですので、ぜひ試してみてください。