生け花におすすめの枝ものと手技について

生け花におすすめの枝ものと手技について

生け花においては、花や草ものと同様に、枝ものもよく使われています。アレンジがしやすく、良いアクセントの役目を果たしてくれる枝ものは無くてはならない存在です。今回はそんな枝ものについてご紹介させていただきます。

さまざまな枝もの

雲龍柳(うんりゅうやなぎ):小さな緑色の葉をつける雲龍柳はしなやかでアレンジがしやすいため、生け花においてよく使われる枝もののひとつです。何もしなくても美しい線で出来ているため、そのまま生けても良いのですが、アーチ状にして生けるとより個性的なアクセントとなりおすすめです。

猫柳:別名 銀芽柳とも呼ばれていますが、猫の毛のようにフワフワとした芽が出てくることからこの名前がつきました。そのままだと真っ直ぐな状態ですが、簡単に角度をつけやすいためアレンジの幅が大きい枝もののひとつです。お花と生けても、芽の素朴な美しさを活かすために、猫柳だけで生けても素敵な仕上がりとなります。

雪冠杉(せっかんすぎ):先端にかけて緑色の葉が薄くなっていってるため、雪をかぶっているように見えるところからこの名前が付けられました。葉の中で綺麗なグラデーションが生まれているため、アクセントとなりおすすめです。また雪がかぶっているように見えること、モミの木に似ていることから少し和風のクリスマスアレンジの生け花にもおすすめです。

小手鞠(こでまり):小さな白い花々が集まって手毬のように見えることからこの名前がつけられました。アレンジをしなくても美しい曲線を持ち合わせているため、その曲線を活かし生け花をすると良いでしょう。他の枝ものと比べると少々派手であるため、それに合わせて花も選んでください。

枝ものの技法とコツ

ためる(両手だめ):曲げたい場所に左右の手の親指を当て少しずつ力を入れてカーブをつけていく技法のことです。力を入れすぎると枝が折れてしまうので、優しくためていくようにしましょう。柳は全般的に枝が柔らかいため、ためる技法を用いるたいときにおすすめです。

折りだめ:枝の表皮の部分にハサミで少しだけ切れ目を入れて左右の親指を切れ目に当て静かに折っていきます。細い枝をためるときはこの技法を用いると良いでしょう。

切りだめ:曲げたい箇所を決め、枝の1/3くらいの深さまで斜めに切り込みをいれます。切り込みを入れた箇所の裏側に左右の親指を当て、優しく少しずつためていきます。太い枝ものをためたいときにこの技法を用いてください。

ねじりため:向きを変えたいときに、両手でねじりながらためていきます。固い枝ものや折れやすい枝ものをためたいときにこの技法を使うと良いでしょう。

切り方:花や草ものは真っ直ぐ切るのですが、枝ものは剣山に挿しやすくするために斜めに切ります。この際切り口の中心を切っておきます。

「ためる」のには、真っ直ぐなだけでは単調な雰囲気になってしまう枝ものにアレンジを加えるためと、植物が持ち合わせる生命力を表現するためという理由があります。

まとめ

枝ものはさまざまな技法を用いることで、表情豊かな花材ヘと変身してくれます。基本的に折れないように優しくためていくことを念頭において用いるようにしてください。

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