秋の季節にぴったりなお花4種類とオキシペタラムについて

秋の季節にぴったりなお花4種類とオキシペタラムについて

秋といえば紅葉の季節ですが、生け花においても秋は美しいお花がたくさんあります。今回はそんな秋の季節にぴったりなお花4種類についてご紹介させていただきます。

秋桜(コスモス)

秋の季語としても用いられるコスモスですが、開花時期は意外と早く6月から11月ごろとなっています。しかし元々は秋咲きの品種なため、朝晩の温度差が大きい秋にもっとも鮮やかな発色をすることから、やはり秋におすすめの花の一種です。

生け方としては、まず生ける前にバランスを見ながらコスモスの葉を整理し、花の可憐さを残すため、葉は少し残す程度にします。自生のコスモスの生き生きとした雰囲気を出すために角度や方向を少しずつ変えながら生けていきます。コスモスをある程度生けたら、雲竜柳を用いてアーチのように線の美しさを出しながら生けていきましょう。

彼岸花

赤く鮮やかな花を咲かせる彼岸花は、秋のお彼岸のころに咲くことからこの名前がつきました。生け花では個性的な花姿を活かせるように生けていきます。

生け方としては、その独特な美しさを活かすために投げ入れの方法を用いて一種生けがおすすめです。または、水盤に高さを変えながら生けていき、従枝(メインとなる草花たちの引き立て役のような存在です。)にドラセナやゴッドセフィアナなどの少し個性のある葉ものを用いると彼岸花の個性を邪魔しすぎず、しかし負けすぎず生けれるためおすすめです。

現在は一年を通してよくお店でも見かける菊ですが、元々は9月から11月にかけて開花する秋のお花です。皇室の御紋章や国会議員のバッジにも用いられたり、また古今和歌集でたくさん歌に詠まれていることからも、昔から日本人に馴染み深い花であったことが伺えます。

生け方としては、同じく秋の季節のお花であるホトトギスと合わせて生けてみることで、季節感満載の生け花となるでしょう。ホトトギスが比較的小さな花であるため、この際はお互いがお互いを上手く引き立てることが出来るように小菊を使うと、可憐な雰囲気が出ておすすめです。大きさも咲き方もさまざまな種類がある菊は使う種類によって大きく雰囲気も変わってくるので、色々と試しながら楽しんで生けてみてください。

ケイトウ

6月から11月と長い間にかけ、美しく色とりどりの花を咲かせるケイトウは、ニワトリの鶏冠に見えることからその名前がついたという面白い由来があります。ケイトウにはさまざまな種類があるため、生けたいイメージに合わせて花を選んでみてください。

生け方としては、水盤を使い真・副・控(生け花では三角形の上の位置に真の花、左底辺の位置に副の花、副の位置に控えの花を生けます。)の位置にケイトウを生けたあと、バランスを見ながら鳴子百合の葉やドラセナなどの葉ものを合わせていってください。最後に雲竜柳やサルトリイバラを使って美しい線を出すように生けると良いでしょう。この際オレンジや赤のケイトウを組み合わせて生けるとより一層秋の季節感が深まりおすすめです。

秋は紅葉ももちろん美しいのですが、花木である金木犀も美しい花々を咲かせます。お花だけではなく、そういった枝ものも使いつつ生け花を楽しんでみてくださいね。

オキシペタラムとは

花 名:オキシペタラム
科 目:ガガイモ科
別 名:ブルースター
原産地:南アメリカ
開花期:5〜10月
草 丈:40〜100cm
花 色:青(水色)
花言葉:幸福な愛、信じあう心、早すぎた恋、身を切る想い

珍しい花色を持つ爽やかな花

その清涼感ある見かけから、夏の寄せ植えにぴったりのオキシペタラム。半耐寒性の多年植物です。
オキシペタラムの名前は、ギリシャ語で「強い(鋭い)花びら」という意味です。
花の形は星型で、別名ブルースターと呼ばれます。花色は、ベビーブルーと呼ばれる水色で、草花にはあまりない非常に珍しい色です。
咲き終わりに近づくとピンクに変化するところも、特徴です。
欧米では、結婚式のブーケや、男の赤ちゃんの誕生を祝うときに、ラッキーカラーとして使われることがあります。
葉も花も全体を短い毛で覆われて、ベルベットのように上品な質感を持っています。切り花としてとても大変人気のある花です。

常緑性で花期が長く、育てやすさ抜群

オキシペタラムは、南米原産で、夏の暑さにも冬の寒さにも強く、秋まで次々と開花します。
花期は長めで、15℃以上の環境を作ってあげれば、一年中咲き続けます。
常緑性で、霜をさければ寒冷地以外は屋外で冬越することも可能です。
日当たりがよく、乾き気味の環境を好むため、水の与えすぎには注意です。風通しを確保しながら育てます。
また、花に水や雨があたると、白い斑点などの色抜けがおきてしまいますので、水やりの時に、花に水がかからないようにしましょう
庭に直植する場合、100cmほどまで大きく育つこともありますが、草丈が大きくなると倒れやすいので、ある程度育ったら支柱で支えてあげてください。
オキシペタラムは移植をあまり好みませんので、種をまき、芽がある程度成長したら早めに植え替えをしますが、その時根鉢の土をなるべく落とさないように気を付けます。
葉や茎の切り口から出る白い液は有毒で、人によってはかぶれるので、注意が必要です。剪定などを行うときには手袋を着用しましょう。

白い花と合わせて、夏らしさを演出

オキシペタラムは、花色がとても爽やかで夏の寄せ植えに人気があります。
蒸れに強く、寒さや暑さに強いので、とても使いやすい草花です。
白い花と組み合わせて植えると、夏らしさを演出してくれます。花色のベビーブルーは控えめながら目をひきます。
組み合わせる植物の種類を多くせず、基本的にはシンプルな組み合わせをお勧めします。
例えば、純白のかわいい白い花を枝先に数輪咲かせるセイロンライティア、花序のすぐ下の葉がまるで白い花が咲いているように見える、ユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト’などと合わせると、清涼感あふれる寄せ植えになります。
花の内側が白色、外側は薄いピンク紅色のハゴロモジャスミンも、爽やかでお勧めです。
上下左右どこからみても丸くこんもりと見えるようにドーム型に植えこんであげると、綺麗にまとまります。
鉢の縁際の株を外側に少し倒すように植えるのがコツです。

愛と幸運のシンボルフラワー

梅雨が明けて、本格的に夏が始まる頃、清涼感のあるオキシペタラムは夏空によく映えます。
花色は澄んだ空色(ベビーブルー)ですが、咲き始めと咲き終わりには、ややピンクを帯びます。
それら花色が、かすかなグラデーションを作ります。それはまるでモネの絵画の様な美しさです。
また、フエルトの様にうぶ毛が密生したやわらかく上品な葉の質感も魅力的です。
茎はツル状に伸びますので、寄せ植えの時に他の植物と絡ませるなど、動きを楽しむこともできます。
結婚式や男児の誕生など、幸せなシーンに使われる事の多い、愛と幸運のシンボルの様な花、オキシペタラム。
清々しさを放ち、夏空に映える清楚な花を、鉢いっぱいに植えてみるのはいかがですか?

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