秋丁字の原産地、育て方、寄せ植え

目次
読み方
あきちょうじ
別名
桐壷(キリツボ)
科目
シソ科ヤマハッカ属
学名
lsodon longitubus(Plectranthus longitubs)
分布
本州、四国、九州など
開花時期
8月〜10月
生育地
山地の林の中や林の縁
花言葉
「秘めた思い」
名前の由来
四角い茎の先に筒状の花が横に向かって咲き、花がT字の形をして見えることから、チョウジと名付けられました。また、秋に青紫色の花を咲かせることからアキチョウジと呼ばれるようになりました。学名のlsondonはギリシャ語の「iso(等)+dons(歯)」からきています。萼が同じ大きさの裂片になることから名付けられました。longitubusは「長い管の」という意味です。
アキチョウジについて
アキチョウジはシソ科ヤマハッカ属の多年草です。枝上に円錐形の花穂をつくります。山地の林内や林縁の湿気の多いところに生えます。高さは90cm程までに成長するものもあります。半日陰の庭に植えられたり、切花は茶花として使われたりしています。花屋さんでも鉢花として販売されていたりします。近縁の関屋の秋丁字(セキヤノアキチョウジ)は花柄が長く、萼の裂片が尖っています。
花の特徴について
花は細長く、雄しべは4本で、雌しべは1本です。萼はは5つに裂けています。茎青紫色の花を咲かせます。先や葉の脇から円錐花序を出しています。柄の先は細かい毛が生えていて、青紫色の唇形をした花を横向きにつけます。普通は青紫色の花ですが、白色や淡紅色の花が咲く場合もあります。
葉の特徴について
葉の先は尖っており、疎らに毛が生えています。形は卵型で、向い合って生えています。長楕円形で短い柄があります。
実の特徴について
花の後にできる実は、複数の子房からできた果実で、分果です。4つのブロックからなります。
ヤマハッカ属について
シソ科の属の1つです。学名はlsodonです。世界に約150種程あります。日本、東アジア、東南アジア、ヒマラヤ、アフリカなどに分布します。日本には7種が分布しています。多年草が多いですが、低木もあります。葉は向い合って生えており、鋸歯がありギザギザしている場合が多いです。花は総状花序か円錐花序をつくります。萼は鐘形で5裂していることが多いです。雄しべは4個で、うち2個が長く発達していています。果実は分果で、卵形から楕円形になります。日本に分布している7種は、セキヤノアキチョウジ、ヤマハッカ、ヒキオコシ、アキチョウジ、ミヤマヒキオコシ、クロバナヒキオコシ、イヌヤマハッカです。外国には、マンシュウカメバヒキオコシやオオヒキオコシなどがあります。
まとめ
アキチョウジは、花の形が非常に特徴的な植物です。花はとても細長く、円錐花序を出していて、唇形をしています。特徴的な形で連続してついているため、最初見た時は花には思えない植物でした。色は青紫色が基本ですが、まれに白色や淡紅色の花を咲かせることがあり、どちらもなんだか可愛らしい姿です。花の特徴的な形から、花言葉は「秘めた思い」という、やや内向きで意味の深い花言葉になっています。あえてプレゼントに渡してもいいかもしれません。山地の林の中や林の縁などの湿気の多いところで見ることができますので、外出時などにはじっくりと見てみると良いですね。夏頃〜秋頃にかけて咲く花です。紫色のもいいのですが、淡紅色の花は特にキレイです。