サクラソウ、サザンカの特徴、開花時期、花言葉、育て方

サクラソウ、サザンカの特徴、開花時期、花言葉、育て方

サクラソウのプロフィール

一般名 サクラソウ
学名 Primula sieboldii
科名 サクラソウ科
属名 サクラソウ属
原産地 日本
草丈 20~30cm
花径 2~5cm
開花時期 4~5月

サクラソウの説明

サクラソウは日本原産で、桜に似た花を咲かせます。江戸時代から熱心な愛好家たちによって品種改良がさかんにおこなわれ、多種多様の色や品種がうまれました。現在では海外でも人気があります。

サクラソウの花言葉

「青春の始まりと悲しみ」

花言葉の由来とエピソード

サクラソウは、文学的には悲哀の花とされています。春、あまりに早く咲くため、花粉を運ぶ虫たちに合わないで散っていくので、嫁ぐ前に散る花ともいわれています。そのイメージから、シェイクスピアの「冬の物語」に出てくるサクラソウは、宿命的に成就しない恋の相手を思いつつ、嫁入りしないで静かに死んでいく少女の悲劇を表現しています。サクラソウをみていると、過ぎ去った「青春の始まりと悲しみ」の思い出が胸をかすめるため、この花言葉になりました。

ギリシャ神話には、花の女神フローラの息子パラリソスのエピソードがあります。とても美しい青年のパラリソスには、愛する恋人ニンフがいました。しかし恋人のニンフが心変わりをしてしまいます。ニンフを失ってからすっかり衰えやつれたパラリソスはとうとう死んでしまいました。女神フローラは、哀れなパラリソスをサクラソウの姿に変えました。

ドイツでは次のような物語から、サクラソウを「鍵の花」と呼んでいます。リベリスという優しい少女が、片田舎に病気の母と一緒に住んでいました。ある日、母親を元気づけようと、リベリスは野原にサクラソウを摘みに出かけました。するとそこに花の精が現れ、リスベスに「サクラソウの咲いている道を進みなさい。その先にあるお城の門の鍵穴にサクラソウを1本入れると扉が開きます」と言いました。リスベルがお城に行くと、花の精がたくさんの宝物をリスベスに渡してくれました。リスベスが母親にこの宝物を見せると、母親の顔色がみるみるうちに良くなり、元気になりました。

サクラソウは英語で「春の最初に咲く花」という意味の「プリムローズ」といわれます。イギリスでは、とても人気がある花で、「プリムローズ・ヒル」という観光地では春の訪れとともに一面に咲いたサクラソウが良い香りをただよわせます。

イギリスでは「ペテロの草」、スウェーデンでは「5月の鍵」、フランスでは「最初のバラ」、ドイツでは「鍵の花」、イタリアでは「春の最初の花」、日本では「サクラソウ」と、いろんな名前が付けられています。

普通は5枚の花弁ですが、6枚のサクラソウを見つけると近いうちに恋人が現れるといわれています。

サクラソウの誕生花日付

4月28日

まとめ

サクラソウが「鍵の花」と呼ばれるようになったのは、花がカギの束に見えることからだそうです。一輪の花がカギ1本に見えて、密集して咲くのがそう見えるのかもしれません。さらに、花粉を運ぶ虫が活動を始めるより前に咲くほど春一番に咲くので「春の扉を開く鍵」というイメージがあるからかもしれません。サクラソウの栽培は日本では江戸時代から受け継がれてきた伝統的なもので、今でも全国各地で「サクラソウ展」が開催されています。現在はアメリカにもサクラソウ愛好会があるそうです。サクラソウ展は屋根と壁がある段が付いた棚にサクラソウを並べるのが伝統的な鑑賞方法で、屋外でひな祭りをしているような、豪華で風情があるイベントです。開花時期の4~5月に開催されていますので、ぜひ行ってみたいです。

サザンカのプロフィール

一般名 サザンカ
学名 Camellia sasanqua
科名 ツバキ科
属名 ツバキ属
原産地 日本
樹高 2~5m
花径 5~7cm
開花時期 10~12月

サザンカの説明

冬に赤色、ピンク色、白色の花を咲かせる樹木です。日本では庭木や生け垣として植えられていることが多いです。他の花が少なくなる寒い冬の時期に開花するため、日本庭園の彩りには欠かせない存在です。サザンカは日本が原産地の植物で、ドイツの植物学者ツンベルグが江戸時代に自国へ持ち帰ったことが世界に広まるきっかけになりました。

サザンカという名前は、中国でツバキ科の植物を意味する漢名「山茶(さんか)」が「山茶花(さんさか)」となり、転じてサザンカになったといわれています。原種は白花のみですが、現在は品種改良がすすみ、多色あります。模様はぼかしたものや絞り、花弁も大輪や八重崎など多彩です。ツバキに似ていますが、ツバキのように厚みがなく、軽やかでさびしそうな風情がある花です。開花期間は5~7日です。また、ツバキが散る際に花全体が落ちるのに対して、サザンカは花びらが一枚ずつ散っていきます。ツバキ科の植物は基本的に熱帯~亜熱帯地方に生育しているのですが、ツバキやサザンカは温帯で自生する、ツバキ科の中では珍しい品種です。昔から自生している植物のため、とても育てやすく、地面に植えた場合は自然の雨で育ち、水やりも不要なくらいです。鉢植えの場合は水を多めにあげて乾燥させないようにします。普段の手入れは特に必要はなく、放っておいても形もまとまり花も咲くので手間がかかりません。生け垣にする場合は、新芽ができる春に全体を刈り込みます。

サザンカの花言葉

「理想の恋」
「困難に打ち勝つ」
「理想の恋」
赤「謙譲」
白「愛嬌」

花言葉の由来とエピソード

寒さが厳しくなり、花が少なくなった寂しい庭にサザンカが咲いているだけで、あでやかな雰囲気になります。その様子は、まさに「理想の恋」をあらわしています。そして、寒さにも負けずに花を咲かせる姿は「困難に打ち勝つ」、「ひたむきさ」を感じさせます。赤いサザンカの花言葉は「謙譲」ですが、これは寂しい庭に控えめに咲いている花姿からつけられました。

学名「Camellia sasanqua」は、「ツバキ科のサザンカ」で、日本での呼び名がそのまま学名になっている珍しいケースです。

まとめ

サザンカは、日本人なら誰でも知っている童謡「たきび」の、「さざんかさざんか咲いた道…」というメロディーでおなじみの花ですね。冬に道を歩いていたら、生け垣によく咲いている花でした。花をさわると、パラパラと落ちてしまうのでびっくりしたことがありますが、これは花びらがしっかりとくっついていないからだそうです。冬の雪が積もった地面に赤いサザンカの花びらが散っていたのがとてもきれいだったことを思い出しました。今の住宅事情では、サザンカを垣根にして植えられる一戸建ては少なくなってきました。子供たちが動揺を歌いながらサザンカの咲いた雪道を歩く姿は、いずれは昔の懐かしい風景になってしまうのかもと、すこし切ない気持ちになりました。

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