ワスレナグサ・スイートピー・スイセン育て方

ワスレナグサ・スイートピー・スイセン育て方

ワスレナグサのプロフィール

一般名 ワスレナグサ
学名 Myosotis scorpioides
英語名 forget-me-not
別名 勿忘草、忘れな草
科名 ムラサキ科
属名 ワスレナグサ属
原産地 アジア・ヨーロッパ
草丈 20~50cm
花径 6~9cm
開花時期 3~5月

ワスレナグサの説明

ワスレナグサはヨーロッパ原産で、日本には明治時代に輸入され、今では全国各地に群生しています。寒さには強いですが暑さに弱く、日本では北海道や長野などの冷涼な土地でしか夏を越すことができません。春から初夏にかけて小ぶりの5弁花を咲かせます。淡い青色で中央が黄色の可愛らし花を咲かせます。青以外にも白やピンクのワスレナグサもあります。とても育てやすく、花が咲いている時間が長いため、長い間鑑賞することができます。秋に種をまくと、春に花を楽しむことができます。

ワスレナグサの花言葉

「私を忘れないで」
「真実の愛」
「真の愛」

花言葉と英語の花の名前が同じで、英語名は「フォゲット・ミー・ノット」です。花言葉からイメージした曲や歌、詩などが数多く作られています。

花言葉の由来とエピソード

ワスレナグサの花言葉は、次のエピソードに由来しています。

昔、ルドルフという騎士と仲の良い恋人のベルタがいました。二人がドナウ川の岸辺を散歩していた時のことです。恋人ベルタが川の中の小島に咲いていた青く美しい花に目を止めました。ベルタは花を欲しがり、ルドルフは花をプレゼントするために川に入りました。ところが川の流れが思ったよりも速く、ルドルフは花を摘み取ったものの強い流れに巻き込まれてしまいました。自分の死を予感したルドルフは、花をベルタの足元に投げて「私を忘れないでくれ!」と叫び、力尽きて川に飲み込まれてしまいました。ベルタは生涯、その花を髪に飾り続けました。

ワスレナグサには、もう一つエピソードがあります。

エデンの園で、植物に名前を付けていたアダムが、全部付け終わったと思っていたにもかかわらず、この花だけ名前を付けるのを忘れていました。とても美しい花なのに名前を付け忘れていて驚いたアダムは、「二度と忘れないように」という意味でワスレナグサと名付けました。

属名のMyosotisはギリシャ語のハツカネズミ「myos」と耳「otis」を意味し、茎と葉に細く柔らかい毛が生えていて葉が互生につく姿がネズミの耳に似ている事に由来します。学名のscorpioidesは、「サソリの尾」という意味があり、花と茎がサソリの尾のようになっていることに由来します。日本では観葉植物として栽培されています。

ワスレナグサの誕生花日付

4月24日

まとめ

一つ目のワスレナグサのエピソードはとても切ないですね。自分のせいでルドルフが命を落とすことになって、ベルタはとても後悔したのではないでしょうか。ワスレナグサは育てやすい花なので、きっとベルタはワスレナグサをたくさん育てて毎日髪に飾ったのでしょう。ワスレナグサを身に着けていると、恋人から決して忘れられることがないという言い伝えがあります。ルドルフも天国から見守っていたのでしょうね。わたしもルドルフとベルタのような真実の愛を見つけてみたいです。初めてワスレナグサの花言葉を知った時、「私を忘れないで」という花言葉は、女性が男性に向けての言った言葉だと思っていて逆だと知ったので少し意外でした。青い、はかない花の水色は、男性の涙の色なのかもしれません。

スイートピー

別 名 :ジャコウレンリソウ(麝香連理草),ジャコウエンドウ(麝香豌豆)
科 目 :マメ科 ハマエンドウ属
原産地 :イタリア シシリー島

花の特徴

4月下旬から6月にかけて開花。葉の付け根から花茎を長く伸ばし、その先端に3~5輪の花を咲かせます。花はチョウチョが羽ばたいている姿で、花びらは旗弁、翼弁、竜骨弁の3種で構成されてます。色は紅、ピンク、紫、ブルー、白などがあり、甘い香りを放ちます。草丈はつる性で40㎝程度のものから3mに達する種もあります。

花の育て方

移植を嫌うので、9月下旬~10月下旬ごろに直播きするかポットや小鉢に直接に播きます。直播きの場合、30cmの間隔で一か所に2~3粒ずつ播きます。ポットや小鉢も同様です。覆土は1㎝ほどにします。直まきの場合もポットに蒔いた場合も、発芽後、しっかりした苗を1本残して後は間引きします。連作を嫌いますので、3~4年は同じ場所に植えることは避けます。また、酸性土を嫌うので苦土石灰を1㎡当たり100~200g程度撒いて耕しておきます。ポットに播いた場合は、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。
花壇に植える場合は、堆肥を1㎡当たり5kgほど入れて、化成肥料(1㎡当たり50gほど)と一緒に庭土とをよく混ぜてから植え付けます。日当たりのよい、水はけ、水もちの良い場所を選びます。また根が深く張るので、地植えではできるだけ深く耕し、根鉢を崩さず約30cm間隔で植えます。水やりは表土が乾いたらすぐに、たっぷりと行います。生長期は特に水切れに注意します。化成肥料を入れて庭土とよく混ぜておきます。
鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用培養土に苦土石灰を少し足してたものを使います。日当たりのよい場所で栽培します。植えつけ時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら液肥を月2~3回与えます。

注 意

アブラムシがつきやすいのでオルトラン剤で早めに防除します。

花の楽しみ方

一般によく親しまれているのは春咲き品種ですが、ほかに夏咲き品種や冬咲き品種6月から10月に咲く宿根性種など様々な品種があります。巻きひげを他のものにからませながら茎 が上に伸びていき、大きくなる品種は4mの長さに達し、巨大輪を咲かせます。数株まとめて植え、トレリスやオベリスクに枝をはわせると素敵な感じになります。つるが這うように広がるので、吊り鉢や花壇の前景、縁取りなどにも使用されます。寄せ植えでは高さのある植物と組み合わせて使うことも多いです。花茎が丈夫なために切り花にも向いています。
つるがあまり伸びない矮性品種は、脚つきのフラワースタンドやハンギングバスケットに植えるとあふれるように咲くので綺麗です。

一諸に植えたい草花

ケマンソウ,ダイアンサス

解 説

マメ科のつる性植物で収穫期の終わりの頃には4メートル以上に伸長します。春を象徴する花として愛されています。
17世紀末頃にイタリア・シシリー島で発見されイギリスに渡りました。イギリスのエドワード7世(1841~1910)のアレクサンドラ王妃はスイートピーを愛し、式典や晩餐会では装飾としてスイートピーをふんだんに用いました。それによりスイートピーはエドワード朝を象徴する花となり、一般にも広まるようになったとされています。その後ヨーロッパ各地で改良が進み多種多様な園芸品種が生まれ、現在に至ります。ちなみに、松田聖子が歌った『赤いスイートピー』。この曲が発表された1982年当時、赤いスイートピーは存在せず、その後の品種改良によって誕生したものです。
わが国には明治時代に渡来し、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)の和名がありますが、この名前で呼ばれることはほとんどなく、もっぱら英名のスイートピーで通っています。

スイセン (水仙)

別 名 :セッチュウカ(雪中花)
科 目 :ヒガンバナ科 スイセン属
原産地 :スペイン,ポルトガル,地中海沿岸,北アフリカ

花の特徴

1月から4月にかけて開花します。花茎の先端に1~数輪の花を咲かせます。基本の花びら数は6枚でそれとは別に「副花冠」と呼ばれる花びらが中心に付きます。副花冠は大きくラッパ状に伸びたり、杯状に広がったりして、スイセンの花の特徴的なものになっています。花色は黄色、白、オレンジが多く、なかにはピンクや緑色があります。

花の育て方

大きな球根ほどよい花が咲くので、園芸店で買うときは、同じ種類であればできるだけ大きな球根を買うようにします。ニホンズイセンは、9月下旬から10月上旬に、水仙やカップ水仙は10月中に植えつけます。
花壇に植える場合は、バーク堆肥を1㎡当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕し、球根の幅の2~3倍ほどの間隔で植え付けます。日当たりがよく、風通しのよい場所で栽培します。、肥料はあまり与えなくてもよく育ちます。
鉢植えやプランターに植える場合は、球根が少し見える程度の浅植えにします。市販の球根用の培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。球根の上に球根の高さの二倍くらい土が被る程度にします。日当たりがよく、風通しのよい場所で栽培します。寒さに会わないと花が咲かないので、蕾が出てくるまで戸外に置きます。7号鉢で5~6球とし、プランターに植える場合は、密植した方が見栄えがします。元肥として緩効性の化成肥料を与え、花後に化成肥料を置き肥します。
水やりは秋以降、地上部が枯れても忘れずに施します。夏は過湿にならないように注意します。

注 意

モザイク病などのウイルス性の病気にかかったら、ただちに植え土ごと処分します。

花の楽しみ方

スイセンには甘くよい香りがする「香り水仙」や、まるでバラのような華やかさを持つ「八重咲き水仙」、1本の茎にたくさんの花をつける「房咲き水仙」、ラッパのような「ラッパ水仙」、花びらは白で副花冠は黄色く縁が紅色に彩られている「口紅水仙」など、いろいろな種類があり、その花の美しさと甘い芳香が多くの人を魅了しています。現在はピンクスイセン(副冠がピンクになったもの)や八重咲きスイセンが人気を博しています。
球根植物の中でも育てやすいのが魅力で、放任しても毎年花を咲かせ、自然に殖えていく丈夫な植物です。

一諸に植えたい草花

パンジー,スイートアリッサム

解 説

スイセンは春を告げる草花として古くから親しまれています。園芸では秋に球根を植え付けて、春に花を楽しむ「秋植え球根植物」として扱われます。スイセンはイベリア半島を中心に、イギリス、ヨーロッパ中部、北アフリカを含む地中海沿岸地域に30種の野生種が自生します。RHS(英国王立園芸協会)には1万を超す品種が登録されています。その原種および花形、花色、草姿などから12系統に分類されています。
スイセンの名前は漢名の水仙から来ています。かつてはニホンズイセンをスイセンと呼んでいましたが、現在はスイセン属の総称として使用しています。ニホンズイセンは地中海原産で、古い時代にシルクロードを通り中国経由して渡来し、野生化した種と言われています。室町時代の漢和辞典「下学衆」に「雪中花」などの名前で載っており、それ以前に入ってきていたのではないかとされています。
属名のナルキッソス(Narcissus)はギリシャ神話の美少年の名前で 、泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたらいつのまにか1本の花になってしまったという話に由来するともいわれています。

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