エンゼル・トランペットの原産地、育て方、寄せ植え、花言葉

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エンゼル・トランペットの原産地、育て方、寄せ植え、花言葉
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目次

エンゼル・トランペットのプロフィール

一般名:エンゼル・トランペット
学名:Datura arborea L.(Brugmansia)
科名:ナス科
属名:キダチチョウセンアサガオ属
原産地:インド・南アメリカの熱帯地帯
樹高:1m前後
花形:20~30cmのラッパ型
花期:6~9月

エンゼル・トランペットの特徴

エンゼル・トランペットは、インド、アジアとアメリカの熱帯地方ですが、暑さを嫌い、高地に生息します。むしろ、低温に強く、暑さにさえ気を付ければ、丈夫で育てやすい植物です。先が尖った大きな葉をつけた枝は大きく枝を張り伸ばします。春から秋にかけて、下向きに垂れ下がった紡錘形やラッパ型の花をつけます。開花時には50~100輪とたくさんの花をつける姿が見事です。花は、夕方に大きく開き芳香を放ちます。

エンゼル・トランペットの花言葉と由来

エンゼル・トランペットの花言葉は、「愛嬌」、「遠くから私を思って」、「偽りの魅力」、「あなたを酔わせる」、「変装」です。

エンゼル・トランペットはアルカロイドを含み、葉にも花に種にも毒性があります。アルカロイド系のアトロピン、スコポラミンを摂取すると、せん妄、幻聴、頭痛、めまい、錯乱、意識喪失、呼吸停止などの症状を起こすことがあります。錯乱状態になり、死につながることもあります。だから、「愛嬌」のあるラッパ型の花をしていますが、それは「偽りの魅力」、危険なので「遠くから思って」いた方が良い花です。でないと、「あなたを酔わせる」くらいでは済まないかもしれません。この下向きに花をぶら下げた姿は、「変装」なのです。とはいえ、毒は使い方に気を付ければ、薬にもなります。エンゼル・トランペットから抽出した成分も、麻酔薬として使われています。

エンゼル・トランペットの名前の由来

エンゼル・トランペットは、実は「通称」です。本名は、ブルグマンシア。この名は、オランダの植物学者セバルト・ユスティヌス・ブルグマンス博士に敬意を表してつけられたものです。最初は、このブルグマンシアの名で販売されていたのですが、一向に売れず、困った花屋さんが、大きな葉っぱの間にぶら下がっている花の姿が、天使の笛(エンジェルズ・トランペット)に見えるということで、この名で売り出したところ、どんどん売れるようになったので、こちらの通称の方で有名になったのだそうです。通称なので、表記が一定せず、エンゼル、エンジェル、エンゼルズ、エンジェルズといろいろな言われ方をしているのですね。

日本には、朝鮮半島経由で入ってきたからか、木立朝鮮朝顔:キダチチョウセンアサガオと呼ばれています。どちらかというと、朝顔というよりは夕顔ではないかというのは、置いておいて、このエンゼル・トランペットには、「曼荼羅華」という別名もあります。こちらは、食べると自分が亡くなってしまうから。恐ろしいですね。

「遠くから思う」だけにしたいエンゼル・トランペット

花だけを見ると、面白い花だと思うのです。長い朝顔というか、ラッパ型をしている花は、どの花も下向きでプラーんとぶら下がっていて、威勢の良い形と咲き方のギャップがなんとも奇妙な感じがします。咲いているのを見るとついつい近づいて観察したくなる花でした。色も、白や黄色、オレンジ、赤、ピンクと何色もあるので、カラフルさを楽しめるように、塀側に並べて植えたら楽しそうだと思います。でも、これほど強い毒性があるとは!なにかの間違いで、傷口についてしまったり、子供たちが食べてしまったりする可能性を考えると、「遠くから思う」だけにしておきたい花です。こんなに面白い外観が、「変装」で、「偽りの魅力」というのはつらい気がするのですが。