フウセンカズラの種まき時期は?育て方のコツ

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目次

フウセンカズラの基本情報

花 名:フウセンカズラ
科 目:ムクロジ科
別 名:ハートシード
原産地:熱帯アメリカ
開花期:7〜9月
草 丈:200〜300cm(ツル)
花 色:白(果実:黄緑)
花言葉:あなたと飛び立ちたい、多忙、期待、魅力ある性格、自由な心

フウセンカズラの特徴

フウセンカズラは、東南アジア・中南米原産でムクロジ科の常緑蔓性一年草です。花は夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせますが、あまり目立ちません。観賞するのは、花が終わったあと、紙風船のように膨らませる径3cmほどの果実の方です。ホオズキの様に袋状に中が空洞の実は、まるで風船のように見える事から、フウセンカズラと呼ばれています。つる性植物で、巻きひげを周りのフェンスや植物などに絡ませながら生長します。熱帯地域の植物なので、夏の暑い最中にぐんぐん成長します。成長は早めで、3mほどの長さまであっという間に伸びます。果実が熟した後、ひとつの果実につき3粒の黒くて丸い種ができます。種の模様が黒地に白いハート模様で、とても可愛らしいのも、フウセンカズラの特徴のひとつです。

フウセンカズラの育て方

フウセンカズラは、非常に丈夫で育てやすい植物です。大して世話を焼かなくても、水さえ切らさないでしっかり与えれば、病害虫や夏の暑さにも強く、ぐんぐん生長します。プランター、庭植えどちらでも育てられます。日当たりの良い環境を好みますが、特にプランターの場合、水切れを起こしやすいので注意が必要です。真夏は朝と夕方2回水を与えましょう。
種まきの場合、4月下旬から5月が適期です。発芽温度は20℃~25℃と高めです。発芽率は比較的よい方ですが、種に小さく傷をつけて水に一晩つけてから播くとしっかり発芽します。日当たり、風通し、水はけの良い環境で、種の上には土を1cm程度かぶせて水をたっぷり与えます。
苗植えの場合、5月中旬~6月中旬が適期です。なるべく深めのプランターや庭に、間隔を20~30cmあけて植えつけます。肥料を1週間に1度のペースで与えてあげると元気に育ちます。
フウセンカズラはつる性植物なので、巻き付き先を誘導する為に、支柱が必要です。朝顔の行燈仕立てに使う円柱形の支柱や、フェンスなども使われますが、今一番注目される方法は、グリーンカーテンです。見かけも涼しげですし、夏の日除けに最適です。窓の傍に支柱を立てて、短い巻きひげが絡みやすいようにネットをかけます。支柱の足元に苗を植え付けますが、本葉が5~7枚出たら摘心を行うことで、良く茂るようになります。
涼しいだけではなく、可愛らしい風船形の実が沢山実るのも視覚的に楽しめます。

フウセンカズラの寄せ植え

フウセンカズラは、つるが特徴的なので、それを生かした寄せ植えがお勧めです。
支柱を色々な形状にして巻き付きを誘導してあげると、オブジェの様に楽しむ事が出来ます。トレリスを利用してもオシャレですね。繊細な草姿なので、鉢植えの場合どうしても足元にスカスカ感が出やすいので、支柱の足元に、中・小丈の草花と立体的に組み合わせて植えてあげるとバランスよく仕上がります。八重咲きベコニアやニチニチソウ、ブルーサルビアなどと植えると夏らしい爽やかな寄せ植えになります。

フウセンカズラのまとめ

フウセンカズラの種は沢山採取できます。種子に白いハート型の模様があることからハートシード(Heart seed)とも呼ばれています。可愛らしい種はまるで猿の顔の様に見えて愛嬌があります。昔から「さるぼぼ」や、「南天九猿」などの人形の頭として使われてきました。古布の縮緬や絹のハギレを使って作ります。目を描いて、人形を作ってあげると小さなお子さんも楽しめそうですね。
フウセンカズラは江戸時代末期までに日本に渡来したと言われていますが、実際にいつ渡ってきたのかは不明です。種がたくさん出来るのと、その繁殖力の強さで、いつの間にか日本の土壌に降り立ち、どんどん自生していったのかもしれません。
また、中国では薬用として、またインドやジャワ島では芽や葉を野菜として栽培されるそうです。観賞用のみならず、用途によって様々な使い方や楽しみ方がありそうですね。
フウセンカズラは、明るい緑が爽やかに、風船形の実は可愛らしく揺れて、清涼感抜群の植物です。また、ドライフラワーを作ったり、切花として飾っても楽しめます。