ラナンキュラス、ローレル、サルビア、ムスカリの育て方

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ラナンキュラス、ローレル、サルビア、ムスカリの育て方
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目次

基本情報

科目:キンポウゲ科キンポウゲ(ラナンキュラス)属
別名:ハナキンポウゲ
原産地:ヨーロッパ南東

ラナンキュラスの特徴、花言葉

さて、今回ご紹介させて頂くラナンキュラスですが、こちらは3~5月の短い間に花を咲かせる多年草です。草丈は30~50センチと比較的小柄で育てやすい大きさで、和紙のように薄い花びらが幾重にも重なった美しい姿が特徴的です。また、その花色はピンク、赤、オレンジ、白、黄色などバリエーションが非常に豊かで、大輪の種類になりますと花径は15センチにもなります。そして、「ラナンキュラス」という呼称ですが、これは「カエル」という意味で、由来はこの属の多くの種が湿地帯などに多く生育するためというものがあります。花言葉としては、「魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などの意味があります。甘い香りを漂わせながら咲く大輪の花穂に相応しい、燦爛とした花言葉ですね。

ラナンキュラスの上手な育て方

育て方としては、園芸初心者の方ですとなかなか育て応えがありたっぷりと楽しめるお花です。毎日のお手入れとしては、枯れた花の切り落としをこまめに行うことが大切になってきます。ここで、完全に枯れるまでは待たずに花びらの縁が茶色く枯れ始めた頃に切ってあげることがコツになってきますね。あまり長くつけて置くと見た目も悪いですし、余分な栄養が取られてしまいます。また、葉が黄色く枯れてきたことを確認しましたら、球根を掘り上げ乾燥させてから涼しい場所に貯蔵しておきます。置き場所としては、日の良く当たる場所で育てるといいですね。寒さには比較的強いため霜や凍結に気をつけることで冬越しは可能ですが、出来る限り寒風の直接当たらない場所に移動すると無難です。ただ、あまり暖かい場所に置きっぱなしにしておくことで球根の締りが悪くなりますので、ある程度涼しい場所で育てることも必要になってきます。こういった温度調節でなかなか手こずりますね。
水遣りとしては、土の表面が乾いた事を確認してから与えると良いですね。ただ、乾燥させても葉がすぐに黄色く枯れ、多湿にしますと球根が腐り駄目になってしまいますので水遣りにも十分に留意が必要です。

ラナンキュラスに合う花って?

一緒に植えたいお花としては、リナリアなどの密に小花を咲かせるお花ですとラナンキュラスの幾重にも重なって出来上がった大輪とのコントラストがよく効くのではないでしょうか。また、ラナンキュラスの茎のラインを強調したいという方は、クリムソンクローバーなどの背丈のやや低い謙虚に葉を茂らせるお花が良いかもしれませんね。リナリア、クリムソンクローバーは共にラナンキュラスと開花期がよく似ているため、手軽に寄せ植えを楽しむことができます。

まとめ

今回はラナンキュラスについてまとめさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。執筆者としては、ラナンキュラスは非常に絵に描いたように美しい花である印象が強く、ラナンキュラスが咲いたのを見るとまるでユートピアに来たのではないかという感覚に襲われるほどです。「晴れやかな魅力」という花言葉さながら花の中の女王のような堂々とした輝きが感じられますね。また、ラナンキュラスの茎の色は非常にみずみずしい黄緑色で、他とは異なったやわさや春の花らしさというものが感じられます。また、種となる園芸種の花色としてはピンク色がよく知られていますが、幾重にも重なった希薄な花びらは、バラに似ているようで似ていなく、またバラよりも女性らしさが強く感じられます。こういった点で私達を誘惑するラナンキュラスに乗せられて、園芸の魅力に取りつかれるのも悪くないのかもしれませんね。

ローレルのプロフィール

一般名 ローレル
学名 Laurus nobilis
科名 クスノキ科
属名 ゲッケイジュ属
原産地 地中海沿岸
樹高 5~10m
花径 0.5cm
開花時期 4~5月

ローレルの説明

ローレルは「月桂樹(ゲッケイジュ)」ともいわれます。庭木や垣根として栽培されていますが、葉に良い香りがあることから古くからカレーやシチューなどの料理やお菓子に使われてきました。日本には明治時代に入ってきました。芳香成分が含まれており、エッセンシャルオイルにも利用されています。民間療法でも使われていて、消化を促進したり、肝臓を強くしたりするほか、リュウマチなどの痛みを抑える麻酔作用もあるといわれています。

ローレルの花言葉

「栄光」
「勝利」
「死すとも変われず」

花言葉の由来とエピソード

古代ギリシャの象徴であるローレルは、葉が豊かに生い茂り、芳香を放つところから、霊気があると尊重され、旅のお守り、魔除け、厄除け、雷除け、預言者を助けるなど、とても良いイメージの植物です。ローレルの小枝や茎を丸い形に編み上げて作ったものは「月桂冠」といいます。皇帝シーザーが凱旋するたびに、民衆は月桂冠を頭上に載せ、シーザーの勲功をたたえたという逸話があります。その後月桂冠は競技の勝者、将軍などの勝利者に与えらればかりではなく、優れた詩人や音楽家にも与えられるようになり、優秀なものへの「栄光」と「勝利」を称えてきました。

ギリシャ神話に登場する森の女神ダフネは狩りや野原を駆け回ることが大好きで男勝りな性格でしたが、とても清らかで美しい女神でした。ダフネは女神アルテミスに憧れ、一生独身で暮らしたいと思っていました。一方、ある日、太陽神アポロンにいたずらをとがめられたキューピッドが、仕返しにアポロンの胸を恋の矢で射ました。キューピッドに恋の矢で射られると自分の意思とは関係なく、最初に出会った異性に恋をしてしまいます。アポロンが最初に出会ったのはダフネでした。アポロンは彼女に一目ぼれしてしまい、自分のものにしようと追いかけました。川岸まで追い詰められたダフネは神々に「今すぐこの姿を変えてください」と祈り、ダフネはアポロンに捕えられる寸前に一本のローレルになり、ダフネの黄金色の巻き毛は、ローレルの美しい葉になりました。ローレルの花言葉「死すとも変わらず」は、アポロンのダフネへの一途な愛を表しています。

ローレルの誕生花日付

10月10日

まとめ

ローレルはカレーのスパイスの月桂樹のイメージが日本では強いのですが、花言葉では「勝利」「栄光」と、とてもおめでたいイメージの植物です。あまり知られていないのですが、ローレルはアロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルになっています。生や乾かした葉とはまた違うとても良い独特の香りがします。勝負事や試験や発表のときに身にまとわせると上手くいくといわれていて、香りのお守りのように使われています。日本でも神社でお守りやおみくじが売られていますが、科学が発達した現代も、人間は「最後は神頼み」という、見えない力を信じているのは昔の人と変わらない気持ちがあるからではないでしょうか。成功したい時はローリエの葉を一枚、ポケットにしのばせてみましょう。

「サルビア」の基本情報

一般名 サルビア
学名 Salvia splendens
科名 シソ科
属名 サルビア属
原産地 ブラジル、メキシコ
草丈 30~100cm
花径 2~3cm
開花時期 6月~10月

「サルビア」の説明

サルビアは、ブラジルやメキシコ原産の多年草ですが、園芸品種として花壇用植物などのサルビアは一年草になります。この観賞用のサルビアの別名を「ヒゴロモソウ」といいます。赤色以外に、ピンク・青・紫・白の花を咲かせます。
観賞用のサルビアと料理用で「セージ」として香味料として使われています。もともとヨーロッパでは、ローマ時代から薬草としてつかわれており、それが料理用としてシチューやスープの味付けや豚肉の調理にも香味料として利用されるようになりました。日本へは明治の中ごろに伝えられました。

「サルビア」の花言葉

  • 赤のサルビア→「エネルギー」「燃える愛」「家族愛」
  • 青のサルビア→「知恵」
  • 薬用種のサルビア(セージ)→「知識」「尊敬」

「サルビア」の花言葉の由来

サルビアはラテン語の「サルバス」(癒す・治る)が語源で、「健康である・良い状態である・つつがなく安全である」という意味があります。この言葉は、ローマ時代から使われていて、フランスに伝わり「ソージュ」となり、さらにイギリスに渡り「セージ」と変わりました。
この「セージ」には薬用としてのたくさんの効果があると信じられていました。「歯を白くするためのうがい薬、止血剤、かゆみ止め、強壮剤、利尿薬、発汗剤、駆虫剤、健胃剤」等、幅広い効能が信じられていました。
そのような様から、「賢い人」という言葉としても用いられていました。花言葉の「知識」「尊敬」という言葉は、薬の役立つ様子から結びつけられたものなのでしょう。

「サルビア」にまつわるエピソード

中世では、サルビアは寿命をのばし、精神力を高めたり、ヒキガエルを寄せ付けず、悲しみを緩和し悪いものから遠ざける力を持つと信じられていました。
ほかにも、少女たちに未来の夫を予見させる力をもつという、なんとも面白い言い伝えがあります。

また日本では、詩人家・北原白秋の歌に「サルビアの花」が登場するものがあります。北原白秋の歌集「桐の花」に集録されている中の一つです。
「ものおもふ わかき男の息づかひ そなたも知るや さるびあの花」
真っ赤に力強く咲くサルビアの花に、燃えるような男女の恋を連想させる歌になっています。

セージの秘密

サルビアの花は、植物園や公園でよく見かける私たちに身近な花の一つです。細い茎に真っ赤な小さな花弁が付き、塔のように立っている姿は独特な感じがします。
観賞用がサルビア、香味料として使われるサルビアは「セージ」として、私たちもよく料理につかっているスパイスですよね。「セージ」は、よもぎに似た爽やかな強い芳香とほろ苦さをもつハーブで、抗酸化作用があり肉の臭み消しにも使われます。
私たちもよく食べる「ソーセージ」。“ソーセージ”の語源になったともいわれている「セージ」。これは、英語で雌豚を意味するSow(ソー)と、この腸詰製品には必需品であるSage(セージ)のスパイスが組み合わさってできたという一説があります。私も豚肉料理の時位は重宝しているハーブの一つです。

基本情報

科目:キジカクシ科ムスカリ属
別名:グレープヒアシンス
原産地:地中海沿岸、西アジア

ムスカリの特徴、花言葉

さて、今回ご紹介させて頂くムスカリですが、この花は3〜5月の非常に短い期間に花を咲かせる多年草です。草丈は10〜30センチと小柄で可愛らしく、美しい弧を描くような長細い葉が特徴的です。また、花姿はスズランに似た壺型や楕円形があり、ひとつの花茎に丁寧にたくさん咲かせていく姿はブドウを逆さにしたようにも見えて愛らしいです。花色は白や青、紫など寒色が多いですが、花壇の縁取りやマッス植えなどにしますとその色の群生した良さが発揮されますよ。花言葉としては、「失望」「失意」といったニュアンスがあります。小柄な可愛らしさが感じられる一方、謙虚さと窄まった花穂が感情を表してくれているようにも見えます。

ムスカリの上手な育て方

育て方としては非常に易しく、園芸初心者の方でも気軽に楽しむことができるお花です。毎日のお手入れとしては、咲き終わった花茎をこまめに切り落としてやることが大切になってくるでしょう。ただ、色の良い元気な葉は切り落とさないよう留意が必要です。葉を切り落としてしまいますと球根に栄養がいかなくなり、次の花付きに影響が出てしまいます。置き場所としては、日当たりの良い場所が良いですね。ムスカリの成長には日光を浴びることが何よりも大切ですので、なるべく明るい場所で育てます。また、ムスカリは白絹病という球根の腐敗やカビなどが原因で発生する病気にかかりやすいため、万が一花付きが悪くなったりなどして発病の恐れがあると判断した場合すぐに周りの土ごと処分しましょう。水遣りですと、土の表面が乾いたと確認したのちにたっぷりと与えましょう。また、休眠に入った場合は水遣りは必要がなくなります。

ムスカリに合う花って?

一緒に植えたいお花ですと、ビオラなどの小柄で色の主張が謙虚なお花ですとムスカリの美しい茎の筋や優しい青紫色と馴染み春の訪れらしい雰囲気が出せるのではないでしょうか。また、スイートアリッサムなどは開花期がムスカリととてもよくマッチしているため一緒に植えやすいですし、小さな花を蜜に咲かせるお花という点でムスカリと並べると大変豪華な印象を与えることが出来ます。明るい印象を出したい場合、カレンデュラなどの鮮やかな黄色やオレンジ色の大きな花穂をつけるお花が良いでしょう。ただ、カレンデュラの場合開花期がムスカリより少し短いため短期間にたくさん咲かせ楽しむ必要がありますね。

まとめ

今回はムスカリについてまとめさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか。執筆者としては、ムスカリは憂いを感じさせるような哀愁漂う色と花言葉の中に生命力を感じさせるような花に思います。勿論ムスカリは物理的にも大変丈夫な花でたとえ2~3年世話をしなかったとしても毎年花を咲かせてくれますし万人が気軽に楽しめるお花ですが、途方も無いほどに咲き乱れるムスカリの花畑を見ますと何か心に響くものがあります。また、ブドウを逆さにしたような花姿から「おいしそう」に思ってパクッと口の中に入れてみたくなったことが有る方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?(私だけでしょうか)何はともあれ、ムスカリは園芸初心者、若しくは初めてお花を育てようと考えている方に是非お勧めしたいお花のひとつですので、皆様も一度育ててみては。